2021年1月31日(日)に開催された第40回大阪国際女子マラソンの招待選手として出場した、山口 遥(Yamaguchi Haruka)選手について気になる部分をまとめてみました。
山口遥選手と言えば「最強の市民ランナー」として結果を残している事で有名です。
「女版の川内優輝」と言われる事もあり、仕事もしていて家庭もある中で結果を出している凄い選手です。
この記事では山口遥選手のプロフィール、出身高校・大学、職業とマラソンの記録や経歴、練習場所について調べましたのでご覧ください。
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山口遥(マラソン)のプロフィール
山口遥選手、シドニーマラソン直前コメント #blackmoressydneymarathon #SydneyRunningFestival #sydneymatathon pic.twitter.com/eS2SXxlZir
— Japan Running News (@JRNLive) September 14, 2019
生年月日 | 1987年7月7日 |
年齢 | 33歳(執筆時) |
出身地 | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区 |
身長 | 167cm |
体重 | 50kg |
出身中学 | 横浜市立西谷中学 |
出身高校 | 神奈川県立新栄高校 |
出身大学 | 玉川大学 |
所属 | AC・KITA |
山口遥選手の旧姓は「大原」です。
体重は大会ごとに多少変化しますが、BMIが18弱と余分な筋肉がなく引き締まっているアスリート体形ですね。
次は出身高校・出身大学について詳しくお伝えします。
山口遥(マラソン)の出身高校・大学
1987年生まれの山口遥選手は神奈川県立新栄高校を卒業後玉川大学へ進んでいます。
中学生から大学まで陸上部でしたが、自身で実業団は無理だと判断して大学卒業後に就職しています。
新栄高校は神奈川県横浜市都筑区新栄町にある共学の公立高校で、最寄り駅は横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅です。
運動部は陸上部の他に野球、バレーボール、バスケットボール、サッカー、バドミントン、テニス、弓道、卓球、水泳、ハンドボールがあり、陸上競技が盛んでインターハイ常連の強豪校でした。
学力的には神奈川県内で中間に位置している高校です。
ちなみに2018年Jリーグで三浦知良と35歳差の2トップが話題になったサッカーの斉藤光毅の出身校でもあります。
先生の薦めもあって入った玉川大学は東京都町田市玉川学園に本部がある私立大学です。
学部は文学部・農学部・工学部・経営学部・教育学部・芸術学部・リベラルアーツ学部・観光学部・通信教育部の9学部があり、日本で初めての通信教育による教職課程を設置した大学です。
キャンパス内にはチャペルがあって、1年次には礼拝が必修科目として設けられているという少し変わった大学ですね。
大学の同期には田中智美さん(第一生命/リオ五輪マラソン代表)、4才年上には井出樹里さん(NAS/北京五輪、ロンドン五輪トライアスロン代表)がいるなど、入学当時も周りには全国高等学校駅伝に出場したことある選手ばかりだったようです。
そいうった状況もあって、山口遥選手は全日本大学女子駅伝には4年間出場する事はありませんでした。
山口遥(マラソン)の仕事(職業)
市民ランナーとして活躍する山口遥選手ですが、仕事はしています。
大学卒業後に一度就職して、23歳で結婚し5年間専業主婦をした後、現在は日本ブラインドマラソン協会職員として働いています。
日本ブラインドマラソン協会はブラインドマラソンの普及、伴走者の養成及び選手強化等を行っている協会で、1984年(昭和59年)に設立されました。
協会理事には増田明美さんも名を連ねています。
山口遥選手は28歳の時にブラインドマラソン(盲人マラソン)の安田享平コーチに師事を受けるようになり、その繋がりで日本ブラインドマラソン協会で働くようになりました。
現在も協会職員としてブラインドランナーの伴走や合宿のサポートに携わっています。
もしかしたらパラリンピックの伴走もありえるかもしれませんね。
山口遥(マラソン)の記録・経歴
山口選手が陸上を始めたのは横浜市立西谷中学に入ってからでした。
当初短距離の選手でしたが、顧問の薦めで長距離に転向します。
そしてインハイ常連校の神奈川県立新栄高校に進み、高校2年生の神奈川県高校新人陸上では800mで優勝しています。
その後、関東高校新人陸上に進んだもののケガで出場できませんでした。
しかしケガから復帰した後の神奈川県高校駅伝ではエース区間である1区も務めました。
玉川大学へ進学したものの、周囲には自分より速い選手ばかりで4年間駅伝メンバーにはなれませんでした。
学生時代の自己記録は5000mで17分10秒。トップクラスが15分台で走っている事を考えると、やはり見劣りしてしまう成績ですよね。
大学卒業後は実業団に入る事を避け、市民ランナーチームAC.KITAへ入部。
そこで同じランナーである夫:博之さんと出会い23歳で結婚しています。
同じ年、つくばマラソンでマラソンデビュー、3:00:13というタイムでした。
その後はコーチの教えに従いタイムを伸ばしていきます。
この後の戦績をまとめてみました。
日付 | 大会 | タイム | 順位 |
2014年2月 | 別府大分毎日マラソン | 2:41:56 | 優勝 |
2014年12月 | 奈良マラソン | 2:44:55 | 優勝 |
2017年2月 | 別府大分毎日マラソン | 2:40:31 | 優勝 |
2018年11月 | 大阪マラソン | 2:34:12 | 優勝 |
2018年12月 | 奈良マラソン | 2:40:50 | 優勝(大会新) |
2019年2月 | 別府大分毎日マラソン | 2:36:51 | 優勝 |
2019年3月 | 東京マラソン | 2:33:41 | 15位(自己新) |
2019年8月 | ニューカレドニアマラソン | 2:36:56 | 優勝 |
2019年10月 | 高島平ロードレース(10km) | 0:33:04 | |
2019年11月10日 | 東日本女子駅伝(9区) | 0:31:58 | 区間2位 |
2019年11月17日 | 神戸マラソン | 2:27:39 | 優勝(大会新・自己新) |
2019年11月30日 | シンガポールマラソン | 2:37:28 | 5位 |
2019年12月8日 | 奈良マラソン | 2:33:22 | 優勝(大会新) |
2020年1月 | 大阪国際女子マラソン | 2:26:35 | 7位(日本人2位・自己新) |
2020年3月 | 東京マラソン | 2:30:31 | 日本人1位 |
2021年1月 | 大阪国際女子マラソン | 2:39:26 | 14位 |
かなりのハイペースで様々な大会に出場していますね。
2021年の大阪国際女子マラソンで何と50レース目と言うのは凄いですね。
約10年で50レースですが、2019年は特に多いように感じます。
山口遥選手が一躍有名になったのは2019年11月の神戸マラソンです。
この時は初の神戸マラソン参加でありながら、男女を通じ日本人の優勝は4年ぶり、大会初の女子2時間30分切り、自身のタイムも6分以上更新と大変話題になり「最強の市民ランナー」「女版の川内優輝」と呼ばれるようになりました。
その後の2020年1月第39回大阪国際女子マラソンでは総合7位・日本人2位と好成績を残しています。
実はこれらの前の2019年8月開催されたニューカレドニアマラソンでは川内優輝夫妻も出場しており、妻の川内侑子さんを2位に抑えて山口選手が優勝しています。
山口遥(マラソン)の練習場所
市民ランナーである山口選手はどのように練習しているのでしょうか。
仕事と家事をしながら練習をするのは大変そうですよね。
トレーニングは朝5時から約10Km、午前9時から約10Kmと毎日約20KmのJOGを基本にしているようです。
2014年のインタビューでは、自宅を拠点として環状2号線を戸塚方面にくだるコースが定番だと語っていました。
週に1回、所属しているAC・KITAの全体練習へ参加する為、千葉に住む安田享平コーチの元まで通っています。
ここでは男性に混じって練習しているようです。
コーチの方針で休息日は設けていないという事で、仕事をしながら毎日トレーニングするのは凄いですよね。
ちなみに山口選手が所属するAC・KITAというチームは社会人を中心とした陸上競技チームです。
モットーは『陸上競技を通じて本当の意味でのバリアフリーを目指します!』で、健常者だけでなく障がい者も自己記録更新から世界の表彰台までを目標に頑張っているという事で、2004年にはパラリンピックの入賞者も出しています。
夫・博之さんとの出会いはAC・KITAですし、師事する安田コーチの繋がりで日本ブラインドマラソン協会へ参加する事になるなど、間違いなく山口選手のターニングポイントとなったチームです。
まとめ
「最強の市民ランナー」と言われた山口遥選手のプロフィール、出身高校・大学、職業とマラソンの記録や経歴、練習場所についてご紹介してきました。
実業団の選手とも勝負できる素晴らしい選手です。
若い時よりもタイムは良くなっていて、毎日のトレーニングの成果も凄いと思うのですが、それ以上に仕事と家事をこなしながらのトレーニング・大会出場と好きじゃないとできない領域だと思います。
同じランナーである旦那さんの理解も大きいでしょうね。
2021年に入って少し調子が落ちてきているように感じますが、今後も活躍してくれることを期待しています!